熊笹と聞いて、何を思い浮かべられるでしょうか?
山の中に勝手に育っている、あの熊笹です。
でもこの熊笹は肥沃な土地でないと、なかなか生えませんし育ちません。
そしてこの熊笹の成分に、かなり細胞を活性化させるものが含まれているのです。
〔 熊笹に含まれる成分 〕
ササ多糖体、(主役は笹多糖体)さらに含まれる成分と相乗効果がある
ビタミンA..B1..B2..B6..B12..C..K..E..を含有
アミノ酸、カルシウム、植物繊維、葉緑素(クロロフィル)マグネシウム、鉄、
ミネラル類、フラボドノイド,カロチン,カリウム,リグニン
この中で、ビタミンkという成分が、かなりの効果を出すそうです。
効能として全体的に、血液を浄化し、強化し、活性化し、免疫を強めます。
私はこの熊笹を採りに、鳥取県の智頭郡という所まで行ったことがあります。
それは一年間だったのですが、ボランティアをしていました。
この熊笹の成分が、かなり内臓器官の弱っている方々には福音として認識されていました。
その熊笹を利用したジュースの作り方を書いておきます。
写真がないので、文章になりますが、判りにくい所がありましたら、メールを送って下さい。
〔 用意するもの 〕
1.
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熊笹(約1kg)
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もちろん葉のほうですよ
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2.
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冷水
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2リッターほど
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3.
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ミキサー
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ジューサーは使いません
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4.
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ミキサーの刃の替刃
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結構熊笹の芯の影響があるから予備を用意します
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5.
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ボール
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水を受けるものであれば何でも良い。野球/サッカー等のボールではない |
6.
| 漉し布
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晒しを三枚ほど重ね縫いしたもの。ボールをすっぽり包む位の大きさ。コーヒーを濾す布のようなもの
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7.
| キャッチャー
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作ったものを入れる容器。
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8.
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はさみ、カッター、その他の切る道具
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結構便利なのが、ペーパーカッター
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〔 手 順 〕
1. 熊笹を綺麗にタワシで洗う。
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冬場は良いのですが、夏場はある種の蜘蛛が卵を産んだりしている。それで表裏の汚れを取るために、タワシを使う。
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2. 熊笹の葉の芯を取り除く。
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葉は簡単に縦に裂くことが出来るので、葉の芯を取り除いてしまう。芯を残したままでは、これから先かなり苦労しなければならない。
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3. 芯を採った葉を幅2~3mmにしてはさみやカッターで切っていく。
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かなりこの作業が一番きつい。面倒臭いという気持ちで一杯になるだろうけれど、頑張りましょう。飲んでくれる人の気持ちになって頑張るだけ。
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4. ミキサーの中に切り刻んだ葉を,ミキサーの半分くらいまで入れる。
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5. 冷水を200ccほど入れる。
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冷水を使うのは、撹拌した時に発生する熱で、大切なビタミンを破壊しない様にする為です。
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6. ミキサーのスイッチを入れたり止めたりする。
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この時に、刻んだ葉が,冷水と混ざって撹拌すればそれで良い。しかし撹拌出来なければ、冷水を足して、撹拌させる。
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7. 撹拌出来た物をボール上に置いた漉し布に移す。
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8. その漉し布に溜まったジュースを力いっぱい絞る。
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9. この繰り返しになる。
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10. 絞り粕は一番最後の葉と一緒にもう一度撹拌する。
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こうすることで、無駄を無くし、最後まで使うことが出来る。またこの熊笹の粕は、土に埋めれば物凄く良い肥料に変わる。 |
これを作って飲んでください。
内臓器官が弱っている方、腎臓や肝臓その他の器官で問題が起こっている方、
かなり効果を期待しても良いと思います。
確実に治るとは言いませんが、私は癌患者さんからの要請で、採りに行きました。
実際の経験では、月に一回しか行けませんでした。
一回一キロの配給しか出来ませんでしたが、それでもかなりの患者さんが余命を伸ばされました。
熊笹は出来る限り、高地、500メーター以上の山で採られた物の方が良いと言われます。そして日のよく照っている所よりも、日陰の中で少し地面が水で潤っている場所の方が良いと言われます。
葉の肉厚も厚いのが良いですね。それに大きさも重要です。
大きい葉で肉厚があれば言うことはありません。
そして葉の色は薄い緑色ではいけません。
濃いモスグリーンのような色で肉厚が厚ければ言う事は無いでしょう。
季節が秋になりますと、葉の端に白いふちが出てきますが、これは取り除いてください。
〔 熊笹の取り扱い注意点 〕
熊笹は常温で放って置くと、自然に醗酵します。
それもかなり激しく醗酵してしまいます。
一度私は大きな失敗をしてしまいました。
それは採取から帰りかなり疲れていたので、寮に一旦戻り仮眠していました。
しかしそれは仮眠にはならず、熟睡してしまったのです。
気が付いて我に返ったとき、慌てて熊笹の所に行きました。
くま笹を取りに行く時の日程は、朝早く出発します。朝の六時には出発です。 一人で丁度200キロメーター運転し、山に到着してから運が悪ければ山を二つほど駆け回り、探し集め、現場で余計な枝を取り除き葉っぱだけにする。
また帰路は片道200キロメーターの高速道路を走り続ける。
往復400キロメーターはやっぱり疲れますよ。 例え若くても。
でも、実際に現実はこうであっても言い訳は無用です。
この時、ずた袋に入れていた熊笹はたった7時間で黄色く変色しており、知らずにその中に手を突っ込んだ時、その異様な熱さで手を引っ込めました。 この熱は醗酵して起こった熱だったのです。
まさかこんな事になるなんて夢にも思うことなんか無かったし、こんな事に成るなんて知らなかったからどうしようもないミスを犯してしまいました。
この様に成ることが分かっていたら、直ぐにそのまま冷蔵庫に仕舞いこんでいたでしょうが、本当にこの時は悔しい思いをしましたね。
この時の熊笹は全く全然使い物に成りませんでした。
死ぬ思いをして、山を二つ駆け廻り採取した熊笹は、私の不注意でその役目を果たす事が出来ず、残念ながら1kgしか手に入れる事が出来ませんでした。
それからはどんなに疲れていても眠くても、しっかりと最後まで手入れをするようにしました。 もう二度とあのような失敗はしたくなかったからです。
そしてこのくま笹を楽しみにしてくださっている、頼みにして下さっている人々の心を踏みにじった気持ちがして、本当に悔しかったからです。
ちょっとした気持ちの緩みが、あのようなミスを誘ってしまったんですから。
ところでくま笹を冷蔵庫に入れるのでしたら、チルドのような所だと約二週間は持つと思います。
ただし葉はビニールに入れ、湿った新聞紙でくるんであげて下さい。
しかし二週間以上は無理かもしれません。
またジュースにしたものも、作ったら最高三日間で飲み終えてください。
出来るだけ新鮮な物の方が良いと思います。
冷凍保存も利くようですが、一旦戻すと直ぐに飲まなければ成りません。
ある人は熊笹の葉が、黄色くなってしまったら、お茶を飲むように煎じたらよいと仰っておられました。
ビタミンKは熱に弱いですから、余り勧められません。
《 ここまでわかったクマ笹の薬理作用 》
クマ笹の薬効にはどのようなものがあるのか、みてみましょう。現在までに、「クマ笹」を用いて様々な研究の結果、以下の薬理作用がわかっています。
・殺菌、静菌作用 ・細胞膜賦括作用 ・抗腫瘍作用
・血液浄化作用(肝臓解毒機能昂進、腎臓利尿作用)
・生体防御機能賦活作用(初期防御・免疫)
・創傷治癒促進作用(肉芽形成促進作用、創傷面乾燥作用)
・抗溶皿作用 ・抗アレルギー作用 ・鎮咳作用 ・強心作用
・抗ストレス作用 ・消炎作用 ・脱コレステロール作用
・抗潰瘍作用 ・強肝作用 ・止血作用
・強精作用 ・脱臭作用
《 臨床としての用途 》
【 外科 】
化膿性創瘍、潰傷、火瘍、凍傷、術後の処置、肛門周囲炎、痔疾、各種膿瘍など
【 皮膚科 】
化膿性皮膚疾患、面庖、膿庖疹、水庖、脇臭、じん麻疹、水虫、虫さされ、アレルギー性皮膚炎、各種湿疹、薬疹、ニキビ、シミ、イボ、
【 内科 】
悪性腫瘍、肝炎、貧血、胃潰湯、十二指腸潰場、胃炎、気管支端息、神経痛、リウマチ、動脈硬化、高血圧、便秘、糖尿病、アレルギー性疾患、カゼ、胃下垂、胆石、痛風
【 婦人科 】
更年期障害、帯下(おりもの)、月経異常、生理不順、生理不順、不妊症、冷え症、その他
【 眼科 】
急性・慢性結膜炎、眼識縁炎(ただれ目)、外麦粒腫、眼瞼縁炎(ただれ目)、外麦粒腫、結膜フリクテン、角膜フリクテンなど
【 耳鼻咽喉科領域 】
鼻力タル、蓄膿症、外耳炎、中耳炎、アレルギー性鼻炎、咽頭炎、喉頭炎など
【 歯科・口腔 】
口臭、口内炎、歯槽膿漏、歯肉炎、むし歯予防
大阪近郊で熊笹を探すには、余り良い土地が無いようです。
高野山に行くと、結構ありますが、葉の大きさや成熟度はそれ程ではありません。
六甲山にも行きましたが、余り芳しくはありません。
しかし山陰の方はいい山がありますね。
私の採ってきたのを飲んでも、りんごジュースのような味でした。
自分でも驚いた記憶があります。
でも大阪近郊の山の熊笹は苦かったです。
近場でいい山があれば教えて欲しいと思います。
ただ羨ましいのは北海道です。
一度だけ車で北海道まで行ったことがあります。
函館から札幌までの道程で、もう一面が熊笹だらけでした。
あの光景は忘れられません。本当に北海道の土地は肥えていますね。
本当に北海道に住みたいと思います。熊笹と共にね。
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